《停念堂閑記》73
「日比憐休独偏記」8
「安易に赤信号」
また、お越し頂きまして。どうも有り難う御座います。
毎度の馬鹿馬鹿しい話も、かなりネタ切れになって参りまして、四苦八苦と言う状況に陥っておりますな。極めて、難儀な局面に至っております。
しかし、年中休みの日比憐休にとりましては、なんとかヒマ潰しをしなくてはならない状況が、今日もまた、続いているのであります。
朝、目を覚ますと同時に、今日もまた、ヒマ潰しをしなくてはならないぞ、と思う次第なのですよ。
今日は、駄洒落のネタになるような夢も見なかったし、弱ったものだぞ。と弱っているのですよ。
今朝方、見るには見たのですよ。夢。
何だかよくは分からないのだけれど、学生でしょうな、なかりの人数がいて、知合いの先生も登場してましたね。とある教室か、なんか控え室のような雰囲気の所でしたね。現実的な記憶にある所ではなさそうです。
昼になったので、メシでも食おうかと、1人でその部屋を出て、学食は混雑しているたろうしな、なんて、思いながら歩いていたら、廊下風のところに、大きな器に入れた赤飯を販売している光景に出っ会して、どうしょうか、と言うところで、目が覚めたのですよ。
赤飯、食べ損なったわけで、なんとも、ケチなゆめですなー。
一口でも、パクットやった後に、目覚めればいいのに。
ただ、赤飯のピンクが、やたら印象的に記憶に残っていましたなー。ヘラもあったなー。
と、まー、相も変わらず、なんのことやらさっぱり分からない、駄洒落にも使えそうもない、しょうもない夢ですなー。
せめて、赤飯を盛ったヘラが、血相をかえて、追いかけてくれでもしたらねー。
オー、コワと言う落ちがつこうというものに。
だいたい、寝ている時に見る夢なんぞは、予約しておいて見れるものではありませんしね。気まぐれ脳ミソの都合で、だいたいは、訳の分からない ものを、見せられるものでしょう。何が、出て来るか分かりゃ-しませんよ。ひとの寝ているのをいいことに、脳ミソのやつが、勝手に、好き放題しやがって ね。
借金取りに押さえつけられたりして、ひでー目に合わされることがあるのですよ。どうせ夢なら、万札の下敷きになって、うなされてみてーものですな。
てなわけで、話のネタ探しが、なかなか難儀な状況になっているのですよ。
この打開策ですが、逆も真なりと言うこともあろうから、難儀ではなく、安易に目を向けては、と言うことに、辿り着いたのですよ。立った今。窮すれば、通ず、と言うことですかね。
安易、簡単、簡易など、響きが良いですね。単純で。判り良い。
みんな大好きですよね。
ところが、メディアはそろって、分かり難い、どうなるのか見当がつかない、と言う点を強調していることがあるのですよ。
それは 何かと 問われたら
トランプさん トランプさん
と言うことなのですよ。
メディアは、トランプさんの出方が、読めない、予想がつき難いと、揃って、報じているようにみえますが。
果たして、そうでしょうかね。とも、見えるのですよ。
トランプさんの言っていることって、極めて、単純極まりなくは、ありませんかね。
メキシコから、アメリカに不法入国している連中が後を絶たない。アメリカにとっては、困った問題の一つだ。だから、容易に、不法入国できないように、国境に壁をつくる。と言うのですよ。内容は実に、単純明解、分かり良いことですよね。
選挙公約の一つでした。それを、当選して、大統領になったので、公約どおり、早速、実施すると言っているのですよ。分かり良いですなー。善し悪しはともかくとして、分かり良いですよ。
移民の入国禁止・制限についても、同様。選挙公約に掲げていましたからね。大統領になったら、すぐに、実施に着手しましたよね。
この国と、この国と、この国と、と指定して、入国禁止を命じましたね。善し悪しは、ともかくとして、分かり易いですよね。
アメリカ国内で、特に、自動車産業の衰退にともない、失業者が多く発生して、職を求めている。それでは、その点について、何とかしよう。産業を起こし、職を得易くしてやろう、と言うことを、選挙公約の一つにしていましたよね。
これも、選挙に勝利したら、早速、自国、他国にかかわらず、これは、自動車会社を名指しで、国外に工場を持って行くことに圧力を掛け、アメリカ国内での起業を恫喝していますなー。
これも、選挙公約の一つ。実に、やることが、分かりいいですなー。
大きなことを、明解なゴールを設定して、一直線にそれに向けて突き進む。この方式に徹していますな。
自分は、有言実行をモットーにしていることを、公言しているから、いろいろと公約に上げていることの実現化に向けて、突っ走るのでしょうな。
実に、分かりの良い人物でいよ。善し悪しは、ともかくとしてでがね。
だから、先を読む事は、そんなに難しい人物では無いようですよ。
メディアは、大統領選挙での公約を、その通りやられたら、周囲のものにとっては、たまったものではない、と言う立場から、トランプさんは、何をするか、わからないと言う方向で、報じている傾向が窺われますが。
トランプさんのやろうとしていることは、公約通りの、アメリカ・ファーストの実現でしようから、この基本は、外れることはないでしょう。だから、概ねの予想は、建て易いと言うべきではないのでしょうか。
ご招待のゴルフは、勝つべきか、負けるべきか。
選挙公約には、接待ゴルフまでは、掲げられていなかったからね。
これは、想定外のことですよ。
とすると、判断は難しいですよ。
迂闊に勝つと、気を悪くしないか。
しかし、招待だから、勝っても、問題ないか。
悩ましい、ところでしょうな。
どっちに転んでも、防衛費に関わる負担をガバッと、関税をガバッと、輸入をガバッと、と吹っかけられるのでは。
日本国民としては、はらはらものですなー。
安倍さん、決めのパットだけは、外さないでよ。
玉転がしをしながら、何を約束させられるのか。これらの約束は、まずは、表面には、出てこないでしょうから。末恐ろしいのですよ。まったく。
玉転がしほど、厄介なものは、御座いませんよ。
利休が流行らせたお茶だって、お茶会を名目にして、参加者連中は、何を企んでいたものか。結局は、やり損なって、秀吉に、殺されちゃったのでは ?
ところで、日本の政治家さんの多くは、トランプさんとは、大違いですな。選挙公約など、選挙終了と共に、どっかへ、飛んで行ってしまいますから。
遥か彼方へ。すぐに、見えなくなってしまいますよ。
国民も、それが当たり前と、たいして疑問を持たないから、困ったもの。
アメリカは、賛成するのも、反対するのも、具体的に行動で示す習慣が身に付いるところがあり、プラカードを掲げたりする行動にでますが、日本国民の多くは、無表情、無行為、無主張に慣れていますからね。
選ばれた、議員さんの行動など、メディアが不倫だ、使い込みだ、といったスキャンダル的なことには、敏感だけれども、政策については、国民は、不平は言うが、抗議行動はどうも、と言う性格が強いように見えますな。
そこで、政治家さんは、目に見える、方法の安易なことをやるようになる傾向が強くなるのですよ。これは、官僚も同性格のようですなー。
ちょっと前のことになりますが、消費税の引き上げは、その典型ですね。
ようするに、取り易い所から取る、と言う手法ですわ。
国家運営に当たって、国会議員さんの最も大事な仕事は、国家運営費をどのようにして集め、それをどのように使うか、ということですよ。
国家運営費の拠り所は、基本的には、税収入ですなー。
この税収入について、如何に、公平に、確実に、しかも、社会に打撃とならないようにするか、この基本を押さえて、やらなくてはならないのですよ。
それが、言わずもがなでありますが、たとえば、所得税の場合、どうでしょうね。はなはだ大雑把な例で、恐縮でありますが、年収200万円に、例えば10%課税して、20万円を徴収するのと、年収2,000万円に10%を課税して、200万円を徴収するのは、公平か、と言うことになると、算数的計算の上では、同率であるから、公平だ、と言えるかも知れないけれど、片や手元には1,800万円のこり、悠々と生活できるが、片方は、180万円しか手元にのこらず、これでは生活できないのですよ。これに、消費税を、全く同率で掛けられては、なお、一層、貧窮することになるのですよ。
このような歪みをどうするか、と言うことに知恵を絞り、対策を考えだすのが、国会議員の仕事でしょうが。
これが、国民の無表情、主張の消極さを良い事に、知恵を絞らず、手っ取り早い、消費税、酒・タバコへの課税など、徴収が安易なところへの課税ばかり、弄くり回している状況では御座いませんか。
税なんて言うものは、皆んなから公平に、とは言っても、基本、無いところからは、現実的には、取れないのですよ。沢山持っているところから、取るより仕方がないのですよ。お金持ちは、多額を納税しても、生活ができますが、極貧の人は、生きていけなくなるのですよ。
これを基本に考えなくては、自由・資本主義によって、必ず発生する貧富の差は、ひらくばかりで、とどまるところが知れなくなるのですよ。
だから、その辺りを勘案しなくては、憲法にうたう、基本的人権は、守ることができないのですよ。
とにかく、安易な方法に走らず、より良い対策を考えだすことに、専念して貰いたいもの、と言うことです。
選挙で、落選しないように、と言うことばかり考えずにですよ。
いつも言うのですが、政治家さんの言う政治活動は、選挙で落選しない活動の事ばかりでしょう。
上手くやって、当選でもしようものなら、党利党略、私利私欲、次回の選挙当選のことしか、頭に無いのではないのですか。
公務員は週休2日でから、週に2日は、党利党略、私利私欲、次回選挙当選の活動をしても良いですから、5日は、公務に従事すべきですよ。
政治的課題は、とにかく山積みなのですから。
さっさと、対策を考えなさいよ。
対策と聞いたら、選挙対策しか思い浮かばないのでは。困ったものです。
対策として出て来るものは、とにかく、目先の利益追求のことばかり。
ちゃんとしたゴールを設定せず、すぐに、目先の旨そうな方向へ走り出す。
実に、その繰り返しばかりでは、御座いませんか。
2020オリンピックだって、ちゃんとしたゴールの設定がなされていないまま、旨そうな話だ、とただただ食いついて、取り敢えず、走ってみる。
しばらく走ってみて、横から、アンタ何処行くの、と言われて、あっ、何処へ行くのだっけ、と考えてみても、ゴールが最初に設定されていないのだから、方向が分かるわけがないですよ。
取り敢えず、走っただけ、消耗してしまった、と言うことですよ。消耗費用の後始末は、誰にもっていくの ?
そんなこと、決まってるじゃん。無表情、無行為、無主張の所さ。
このゴールだけは、しっかりと設定しているのだから。たまりませんよ。
築地市場の豊洲移転も、安易なことの典型ですね。目先のごまかしは、政治家先生・官僚は、お得意のようですから。
ところで、本家本元の当の築地市場の汚染方は、大丈夫なのですか。水質検査など行われているのですか。建物の老朽化もひどいようですが。衛生面は大丈夫なのでしょうね。
だれも、大きく問題化していないようですが。
これは、下手に手出ししたら、それはそれはとんだ厄介な事になるかも知れない。安易に手出ししてはならないぞ、と、素知らぬ振りをしているのでは。
どうです。今日も、ちっとも面白くない話でしたでしょう。
出発は、こんな筈では無かったのですが。
行き当たりばったり、方式では、いきおいこの結果ですわ。
結局は、ボヤキです。
ボヤイて、ナゲクのは、嫌いではありませんからね。
トホホホ! ナンテコッター !
お疲れさまでした。
お後がよろしいようで。