《停念堂閑記》74

「日比憐休独偏記」9

 

「ファースト」

 

ようこそ、お越し下さいまして、どうも有り難う存じます。

本日も、宜しくお願い申し上げます。

今朝も、変わりなく、目が覚めましてね。

1年中休みの日比憐休にとりましては、なんとかヒマ潰しをしなくてはならない1日が、始まることと相なった次第ですよ。

ヒマ潰しをしなければならないのですが、マー、時間を持て余して、退屈で困ってしまう、と言うことでは御座いませんな。

どちらかと言うと、1日の過ぎるのが、なんとも早いですなー。

たちまち、歯磨きの時が来るのですよ。

いきなり、歯磨きで恐縮ですが、朝食後と就寝前に、歯磨きをするのが、常なのですよ。

どちらか、と言いますと、就寝前の方が、念入りに磨きますなー。

特に、最近は、かなり、念を入いれておりますよ。

まず、歯ブラシで、磨く前に、準備運動をすることが、肝心なのですよ。

足を平行に、肩幅より幾分広めにとりましてね。腰を適度に落して、両の手の平の下の部分をくっつけて、指の部分を軽く開きましてね。おヘソの前当りに構えるのですよ。そして、発声 一発。

カ メ ハ メ ハー ! とね。

これが、とにかく、効くのですよ。

なんでも、一発で、噛み砕けそうな歯になりそうですよ。

噛め歯め歯め歯ー ! とね。

真面目に、聞くのではなかった、ってですか。

貴方も、今日から、早速やってみて下さいよ。

できれば、ご家族全員でなさることをお奨めいたします。

特に、小さいお子さんと、親子並んで、やる事をお奨めします。

歯磨き前に、カメハメハ合戦をしましょう。

夫婦親子関係が、それは、それは、ものすごく良くなること、間違いございません。

歯磨きの嫌いなお子さんには、効き目抜群ですから。

もー、カメハメハ歯磨きが、楽しくって、楽しくって、となりますから。

それから、カメハメハには、カネタメタ バージョンもありますので、各自工夫を凝らして、お楽しみ下さいませ。

アホぬかせって、ですか。

そんなこと言われても、本来の目的が、ヒマ潰しですからね。

そこんところを、宜しくお願いいたしますよ。

ところで、話を戻しますと、このごろ、念入りに歯磨きをするようにしているのですよ。

と言いますのは、ですね。昨年、6月半ばに、時に、歯が痛いな、と感ずることが始まったのですよ。しかし、ズキズキ痛む訳ではなく、虫歯の様でもないようなので、ほっておいたのですよ。

そしたら、堅いものを噛むと痛い、と言うことが分かりましてね。どの歯かなと、指で押したり、動かしたりしてみたところ、どうも、幾分ぐらついていると感じられる歯が見つかったのですよ。

さっそく、歯医者さんへ行ったところ、歯周病との診断を受けましてね。

治療を受けたところ、すぐに、痛みは消えたのですが、完治するまで、しばらく薬を続けましょうと言うので、治療を継続したのですよ。

治療は、週1、患部に薬をぬってくれるだけで、痛くはありませんし、ガリガリやられる訳ではなく、所用時間も、5分たらずで、まー、適度なヒマ潰しにはなるし、と思っていたのですが、その内、歯医者さんも手持ち無沙汰だったのですかね。商売っ気を出したのですかね。

今は、なんともありませんが、その内に、いたみそうな部分もあるので、早めに手当しておいては、と言うことになりましてね。

まー、痛む前の予防工事に取りかかりまして、一通り、対策を講じた次第です。

若い頃は、固めの歯ブラシで、 ゴシゴシやるのが好きで、お陰で、前歯は歯の生え際の部分に段差が出来ましてね。エナメル質が摩耗したのでしょうね。指の爪で凹の部分がハッキリ判る状態 になっていたのですが、その凹の部分の埋め立て工事もやって貰って、一通り工事を終えた訳です。そんなこんなで、4ケ月ほどかかりましたね。けっこな、ヒ マ潰しではありました。

これを機会に、幾分念入りに歯磨きをすることにしたのですよ。

まず、糸楊枝で歯間に詰まっているのを取り除きますなー。これは、かなり以前から継続しています。歳を取ると、目立って、歯の隙間が広くなって、繊維質のものがよく引っ掛かるのですよ。

それから、歯磨きも、歯周病予防なんて宣伝しているのにかえました。

さらに、これも虫歯歯周病予防をうたっている液体で、グチュグチュもやっています。

市販のもの5種類を試しましたが、中には、結講、強烈なのがありますなー。グチュグチュの最中に、舌がかなり痛くなり、痺れて来るのもありますよ。

因に、勘違いなされた方がおられないとも限りませんので、カメハメハは、実は、やってませんから。蛇足ながら。

たまにしか。よっぽど気が向かないとね。

やっぱり、やってるのでは、って。

冗談ですてっば。冗談。めったにしませんから。

話を更に戻します。

1日の過ぎるのが、なんとも早いのですよ。

たちまち、歯磨きの時が来てしまうのですよ。

なぜか、歯を磨き始めると、つい今しがた磨いたばかりなのに、と言う感じがするのですよ。

何時も、さっき、磨いたばかりなのに、という感じ。

どうしてですかね。

毎日、代わり映えも無く、似たような事ばかりして過ごしているのですが、他の同じような事については、あまり感じないのですが。歯磨きはねー。さっき磨いたばかりなのに、ってね。

就寝前の歯磨きの時は、もー、1日過ぎちゃったのか、と言う感じですよ。

歯磨きしなかったら、長ーい1日になりますかね。そんな馬鹿なね。

 

さて、殆ど意味の無い、どうでも良い歯磨きの話は、これくらいにしまして、

今日は、最近流行の「ファースト」なるものを、少しばかり、覗いてみることに致します。

今の若者には、通じなくなっているかも知れませんが、

「3番、ファースト 王」 「4番 サード 長島」

と来ると、懐かしさがこみ上げてくる方もおられるでしょうなー。

ところで、ちょっと、待って下さいよ。

何で、3番がファーストで、4番がサードなのだ。

ファーストは1番でしょうが。

サードは3番でしょう。 

王さの背番号は、1だしね。3番ではないですよ。

長島さんは、背番号3だから、サード。これは3番で良いか。

おいおい、なんの話だって ?

相済みません。いきなり、こっちの話に持って行っては、話のテーマが分かり難くなってしまいますよね。

 

今日は、往年のプロ野球選手の話では、ございませんよ。

今日の「ファースト」は、都知事小池さんの掲げた「都民ファースト」のことですよ。

ところで、小池さんって、ラーメンが大好きなのですよね。

わたしゃー、小池さんときたら、まず、ラーメンに結びついてしまうのですが。あの方、登場する時は、必ずラーメンを食べてますよね。

モジャモジャ頭のメガネの小池さん。知ってます ? 

まー、これもどうでも良い事でございます。忘れて下さい。

失敬、失敬。また、寄り道してしまいました。

ここでは、ラーメンは、特に、関係ございません。

単なる、気の迷いと言うもので御座います。

 

都知事小池さんの掲げた「都民ファースト」関連のことが、このところ連日メディアで騒がれていますが、この構造をちょっと、みてみることにしたいのですよ。

アメリカ大統領のトランプさんが、「アメリカ ファースト」を叫び出したので、これにあやかって「都民ファースト」なんて、言い出したのですかね。

トランプさんが、言い出すまえから、小池さんが「都民ファースト」をさけんでいたのですかね。その点は、よくは存じ上げませんが。

トランプさんの「アメリカ ファースト」と言うのは、まー、あらゆる面において、アメリカを第1に、と言うことなのでしょうね。

すなわち、アメリカと言う国を第1に、と言うことなのでしょうね。

実態は、支持者ファースト、と言うことなのでしょうが。

対して、小池さんの「都民ファースト」は、「東京都ファースト」(東京都第1)では無く、「東京都民ファースト」(東京都民第1)と言うことですよね。

東京都と言う行政体ではなく、人を対象にしているのですよね。

そこで、はっきりさせておかなくてならないのは、「都民ファースト」の「都民」とは、具体的には、何を指しているのか、と言う点ですよね。

都民と言うと、どのような人を指すのか、と言うと、ごく一般的には、東京に住んでいる人、と言う程の意味で使いますよね。

しかし、東京に住んでいる人と、一口に申しましても、色々ですよ。

まずは、東京都に住所が登録されている人ですよね。

現住所が東京都にある人ですよ。

ところが、東京に住んでいるけれども、住所は別の地域にある、と言う人もいるでしょうし、住所不定の人もいる訳です。

と言うことは、このような存在の人は、都民とは言えないことになるのですね。

東京は、近隣県は言うに及ばず、全国から、働きに来たり、大学や専門学校などに来たりしている人が、ものすごく、多数存在し、その中には、住所は、別の地域に登録していて、東京都には、登録してない方々も、実に多数に登っていることと推察されますよね。

と言う事は、東京都に住民登録をしていない人は、東京に住んでいても、都民としては、扱われない、と言うことになります。

このことは、現在でも原則になっていると思われます。

例えば、都営住宅には、東京都に住所を登録していなければ、入居出来ないと思います。

ようするに、都制に関わっては、都民か、他道府県民かで、扱いがまったく異なる訳です。これは、当たり前のことですね。他の自治体でも同様でしょう。

また、近隣他県から、勤務先が東京にあるので、東京に通勤されている方もあります。これは、実に、多数に及んでいますよ。

東京の昼人口と、夜人口の差は、すごく大きいと言われてますね。

さらに、たとえば、観光のために、東京を訪れる方々も、日々、すごい数にのぼっていることでしょう。これには、外国人も多数含まれていますね。

要するに、東京には、住所を登録していない人が、ものすごい数になっているのが、現実ですね。

と言うことは、東京に住所をおいてない人は、小池さんの「都民ファースト」の「ファースト」からは、除外される存在となる訳です。

「ファースト」の都民とは、一線を画されることになりますね。

この「ファースト」から除外されるシェアーが、ものすごく高い状況なのですよ。

東京が、非常に特殊な性格を持つ都市である事は、指摘するまでもありません。

このような対象に対して、その地域行政の長が「都民ファースト」と叫んでいる状態なのですね。

なんだか、ほとんど、トランプさんと同じように見えて来ますなー。

極端に言ってしまえば、都民さえ良ければ、と言う基本ですから。

トランプさんと、同じ手法であることに、相違ございませんな。

このような、性格の手法が、今、東京都民に、必要とされているのでしょうかね。方向としては、トランプさんに明らかな様に、極めて過激な側面を有ているのですよ。

もっと、判りよく言えば、繰り返しになるかも知れませんが、トランプさんの「アメリカ ファースト」の実態は、「トランプさんの支持者 ファースト」と言うことに他なりません。

よって、小池さんの「都民ファースト」は、「小池さんの支持者 ファースト」と言う事になるのですよ。当たり前の論理です。

このことから、小池さんの現在言っている「都民ファースト」の都民は、分かりよくいえば、有権者の都民で、小池さんの支持者と言うことになります。

現に、小池さんは、来る都議選をにらんで、その立候補者の選定にやっきのようですから、このことからすれば、「都民ファースト」は、選挙対策であることが、明らかですね。

要は、選挙に向けての一つの活動で、トランプさんが「アメリカ ファースト」と言う、ものすごくインパクトのある公約を、打ち上げて、大方の予想をひっくり返して、大統領に当選しているので、そのような手法小池さんが、巧みにとりいれている、と言うことなのでしょうね。

この選挙による、支持者が「都民ファースト」の都民となって、選挙勝利すれば、おそらく何らかの恩恵を受ける存在となるのでしょうね。

他地域から、東京に来ている人の不利益に繋がるのですかね。

選挙勝利して、与党になれば、その支持者に有利な政策が強くなるのは、当たり前の事と言えば、当たり前のことで、従来は、自民党がその支持者寄りの政策をとる、と言うのと、構造の基本は、同じと言うことになりますな。

支持者層は、幾分とも変わるのでしょうかね。

従来の与党の支持者と、大差なかった場合は、これ迄と代わり映えしない、と言うことなのですかね。

 

小池さんの叫んでいる「都民ファースト」とは、概ね、このような構造であると、見る事ができます。

これから、どのような展開となりますかね。

何だか、日本の政治家さんの政治活動は、選挙活動ばかりのようで、もっともっと、支持者ばかりでなく、国民全体を対象に、バランスよくやる事に、専念して、欲しいものですなー。

 

締めは、やっぱり、「4番 ファースト 中田」でしょうなー。道産子としては。

 

分かりきった内容のことを、くどくどと、相済みません。

日比憐休の本日のヒマ潰しに、お付合い下さいまして、誠に有り難う御座います。どうもお疲れさまで、ございました。

 

またのお越しを、お待ち申し上げます。

お後がよろしいようで。