《停念堂閑記》84
「日比憐休独偏記」19
「モー 信用できねー」
本日も、「停念堂閑記」に、ようこそお出で下さいました。
厚く御礼申し上げます。
本当に、よくいらっしゃいました。大歓迎で御座いますよ。
おヒマなお方、心より、大歓迎で御座いますから。
今日も、ヒマ潰しに、どうぞお付合い下さいませ。
ここでの話の第一のポイントは、ここに有りますので、この点をしっかりとご認識下さいませ。
ヒマ潰し話ですからね。ここが肝心のところで御座います。
話の内容は、毎度の代わり映えのしない、アホくさい、バカバカしい、クダラないと言う三拍子を兼ね備えた、行き当たりバッタリのアホくさい、バカバカしい、クダラない話で御座います。
これが、第二のポイントで御座います。
要するに、「立派な、意義深い話」ではなく、「アホくさい、バカバカしい、クダラない話」と言うのが、肝心なところなのですよ。
なんでかー、と申しますと、まずは、「立派な、意義深い話」は、一口に言いますと、難しくて、柄に合わないからなのですよ。
「立派な、意義深い話」は、然るべきお方が、然るべき時に、然るべき所で、然るべき対象になさって、はじめて「立派な、意義深い話」となるのですよ。
誰もいない、山田の中で、大声を張り上げて、つまらない話をしてみたところで、一向に何の役にも立たないのです。
誰彼がやってみたところで、「立派な、意義深い話」には、ならないのですよ。これが世の中と言うものですよ。
70年余りも、人間をやってますとですね、否応無しに判りますよ。
しかし、ただ一つ、役に立つところがあるのですよ。
それは、言わずと知れた、ヒマ潰しなのですよ。ヒマ潰しにはなるのですよ。
ヒマ潰しにする話は、まずは、特定の専門家しか理解が出来ないような肩の凝る話はダメですね。
どちらかといいますと、日常、テレビで話題になっているようなことがよろしいようで。
それに、「アホくさい、バカバカしい、クダラない」味付けを施すわけですよ。ところが、これもですね、やってみると、中々骨折する、いや骨が折れるのですよ。
しかし、ですね。「立派な、意義深い」味付けを施すよりは、「アホくさい、バカバカしい、クダラない」味付けの方が、全然易しいのですよ。
凡人の行為は、易しい方に流れるのが常で御座いますよ。
次に、ですね。ここで配慮しなければならないのは、「アホくさい、バカバカしい、クダラない話」であっても、どなたも関心を持たない、面白味のないのは、ダメなのですよ。この面白味、可笑しさの要素がなくてはね。ここが第三のポイントなのですよ。
たとえば、どこでダジャレが飛び出すか、どのように落ちをつけて終わらせるかを、期待させるような話でなくてはいけませんよ。
一口に、このように言いましてもね、これがこれで中々大変なのですよ。ダジャレ一つ生み出すにも、どれほどエネルギーを使うと、お思いになりますか。
エッ。誰もそんなこと、頼んだ訳ではないって、ですか ?
そりゃー、そー、ですよ。私だって、そんなこと頼まれましてもねー。そー そー引き受ける訳には、参りませんよ。ダジャレ屋さんではないのですから。幾分、指向はしておりますが。
あっ、そーだ。何でも屋さんを営業しておられる方がございますなー。あそこでは、ダジャレの創作をして貰えるのですかね。何でも屋、と名乗るくらいだから、やってくれるでしょーな。こんど、ネタ切れの時に、頼んでみよー。
値段は、如何程になるのですかね。出来が良くなくても、代金は支払わなければならないのですかね。
払え、払わないで、話が拗れた場合、訴訟になるのですかね。
拗れに拗れた場合、最後は、最高裁の判断を仰ぐことになるのですかね。
大法廷で、
「このダジャレは、少し笑えるので、50円の支払いを命ずる。」
「このダジャレは、全く笑えないので、罰金50円の支払いを命ずる。」
なんて、なるのかねー。
“ 勝訴! 50円の支払い ”なんて言う垂れ幕を持って、弁護士さんが飛び出して来ることになるのかねー。
ヒマ潰しとは言え、実に、何とも、「アホくさい、バカバカしい、クダラない話」だねー。呆れました ?
甚だ、突然で御座いますが、天才バカボンのパパ登場。
「これでいーのだ!」
と言うことで、この件は、一件落着ということで、お願い申し上げます。
以上のような次第で、本日も、「アホくさい、バカバカしい、クダラない話」をすることに致します。
「アホくさい、バカバカしい、クダラない話」の横綱は、何と申しましても、それは、政治に関する話題ですなー。
「公文書改竄 書換え問題」が、桜と共に、満開の状況ですなー。
もう少ししたら、ハラハラっと散って、終わりそうですが・・・。
この公文書改竄 書換えがあったのは、もはや公然とした事実です。問題は、何故改竄したか、書き換えたかと言う問題です。
問題は、「森友学園」への国有地売却についてです。とにかく安すぎると言うことです。
なぜこのような安価で売却することになったのかが問題の核心の部分です。
この部分に、安倍総理が関係しているのではないのか、と言う疑惑が持ち上がりましたね。
これについて国会の場で、野党の質問に対して、安倍総理は、自分も昭恵夫人も関係していない。もし、関係していたら、総理も国会議員も辞めると、公言したのですなー。これは、もう間違いのない事実ですね。
この発言が、不用意なもので、後々、尾を引くことになりましたなー。
この総理の答弁での解釈で、問題となるのは、総理の言う、していたか、していなかったか、と言う「関係」の範囲ですな。
昭恵夫人が、森友学園の名誉校長となっていた事、同学園で講演したことなど、かなり深い関係のあったことは、事実です。この関係は御座いましたよ。
それから、森友学園が、「安倍晋三記念小学校」を開設しようとしていたのも、事実ですね。こんな関係も御座いましたよ。
安倍夫妻と森友学園との間に、このような関係があったことは、もはや事実ですね。これは、すでに明らかになった事で、議論の余地は御座いません。
ところが、安倍総理の言う「関係」とは、総理としては、あくまで「当該用地の売買に関る部分」に限定している、と言うことなのでしょうね。
その意味では、まさか、当該用地の価格交渉・決定の場に、総理が同席していて、安くするように指示した訳では無いでしょうし、手紙などの記録媒体をもって、あるいは、電話でもって、安くするように指示した訳でも無いでしょう。
しかし、もう一つは“人”をもって、便宜を図らせた、あるいは図らせるに通じる行為が、あったのではないのか、と言う点でありますなー。
この“人”とは、言うまでもなく、昭恵夫人ですよ。
この点については、事実が確定的になっていませんが、メディアによれば、森友学園側の籠池氏は、事実が有ったという発言をしているとのことですなー。
この辺りの事実確認が必要とされますね。
これは、昭恵夫人から、聞く事が最も事態の解明に繋がる大切なことですね。
昭恵夫人の言動に関しては、安倍総理が代弁されている現状でありますが、これは、籠池氏の発言と同様の価値しか持ちませんよ。
野党の質問は、総理の直接的な働きかけがなくとも、価格交渉現場での総理に対する忖度があったのではないのか、と言うことですが、この質問を総理にした所でなんの意味もないですよ。
そもそも、総理は、忖度される立場であって、忖度する立場ではないからです。
訳の判らないやり取りでしたなー。後で、忖度したかどうかは、その当事者に聞くよりないであろう、と言うように変わりましたがね。
要するに、今の時点で明らかになっている事実は、
昭恵総理夫人が、森友学園の名誉校長となっていた事、同学園で講演したことなど、かなり深い関係にあったこと。
森友学園が、「安倍晋三記念小学校」を開設しようとしていたこと。
でありますなー。
それと、森友学園と関る学校用地について、法的には国有地売却の措置を取るべき所、森友側の要望を容れて、貸借の処置が特例的に行われたこと。
この後、売却交渉が整うのですが、森友学園の責任者籠池氏が、難航していた事態に、突然神風が吹き始めた、と言っているように、ある時期から、この交渉、結論が異例の早さで、進められたこと。そして、締結され当該国有地の価格が、異例の低価格であったこと。
これらの事実が、明白になっている訳です。
そして、理財局が、これに関る決済ずみの近畿財務局の公文書に対して、書換えを命じて実行させたこと。
これらの事実が、メディアの報道に誤りが無ければ、既に、明白となっています。
以上の明らかとなっている事実関係に、安倍総理夫妻、麻生財務大臣が、どのように関っていたのか、と言うことが、目下問題とされている、核心の部分でありますなー。
普通の感覚では、安倍総理夫妻が、森友学園とただならぬ関係にあったことは、誰の目にも明らかですな。
この関係により、森友学園への国有地売却に関る一連の事柄が発生している、と見るのが、ごく一般的なものの見方でしょうなー。
目下、公文書改竄・書換え問題については、関係省庁内での調査を進めている、との事ですが、この調査は、なんら決定的意味を持たないですよ。
なぜなら、捜査をしている主体の関係省庁自体が信用できないことを仕出かしていることが、すでに明らかになっているのだから、そんな省庁の内部調査に期待できる筈がないからですよ。
ウソを上塗りし、騙しを重ねるであるうと思うだけですわ。
今は、責任逃れの最も合理的筋書き作りに、懸命になっていることでしょうね。
何処に落しどころを求めれば、関係代議士先生、省庁、官僚の被害を最小限に食い留めることができるのか、その辺りを求めて、永田町、霞ヶ関は、不眠状態なのでしょうね。
政党・代議士先生の振舞も、同様でしてね。調査を徹底させ、マイク・カメラの前では、事実を全て解明するような発言をしていますが、そんなこと言われたって、事態がここに至っては、なんの信頼も存在しないのですよ。
さんざん、責任回避の言い逃れのウソを言い続けている連中ですからね。
もはや、なんの期待も、されない存在と化してしまっていますからね。
ただただ空しいだけですよ。
以前、消えた国民年金の問題が騒がれた時に、最後の一人まで明らかにする、と息巻いていた、総理をはじめとする代議士先生達が、いましたよねー。
あれから、随分、時間が経過しましたよ。一人残らず、明らかにしましたか ?
もはや、過ぎ去った、遠い、遠い過去の記憶となってしまってませんか ?
それとも、あの当時の代議士先生の方々は、もー、その後の選挙で、全員落選して、タダの人になっちゃったので、調べるにも調べられない存在になったとでも、言うのですか。
もー、代議士先生達のウソつきは、永田町の伝統的文化ですからね。
世界文化遺産に指定してもらえば、どうでしょーね。
ウソでもね。国民のためになる性格のものだと、まだしもね。
代議士先生達自身が、とにかく責任を逃れ、旨い汁だけ吸いたい、ということなのでしょうね。
調査を徹底して、事態を解明しようと言うのであれば、司法の力を借りる必要があるのでしょうね。
しかし、すでに、その司法に対する信頼・期待度がどこまであるのか、と言うことが心配さますよ。それは、司法の判断が、政治権力寄りに陥っているのではないのか、と言う感じが持たれているからですよ。
みんな権力大好きで、そちらに向かって、すり寄って行ってしまい勝ちなのですよね。
この度の森友学園に関る事件で、はっきり言える事は、この事件を通じて、政府・政党、国会議員、省庁、官僚等が、如何にいい加減な仕事をしたか、ウソをついて、国民を欺き、騙したかと、言う事実が確認されたと言うことですね。
国民は、政府・政党、国会議員、省庁、官僚等が言う事は、果たして、本当のことなのだろうか。多分、ウソが相当混じっているのだろうな。と疑っているわけですよ。
また、この度の森友学園の事件は、たまたま籠池氏という面白いキャラの方が関係していて、これに、メディアが食いついたことにより、色々と問題のあることが、明るみに出て来た訳であって、このようなことが、水面下で粛々と進められている場合は、国民の知るところとはならないのでしょうね。
と言うことは、この他にも、色々と疑わしきことが、実は、存在しているのではないか、と言う疑惑が、持たれも現状となっているのですよ。
否、疑わないわけには行かない事態に、立ち至っているのですよね。
この信頼を失墜した事態を、政府・政党、国会議員、省庁、官僚等の面々は、今後、どのようにして回復できるのでしょうか。
既に、ご臨終でしょうか。
アア、お釈迦様。何とかなりませんかねー。
それは、“ 無 ” でしょうか。
どうです。まさに、「アホくさい、バカバカしい、クダラない話」でしたでしょう。
すっかり疲れてしまいました。
お客様も、さぞかしお疲れのここと、お察し申し上げます。
救急車を呼ぶようになっては、手遅れで御座いますので、本日は、これで終りに致します。
またのお越しをお待ち申し上げます。
お後がよろしいようで