《停念堂閑記》62
「停念堂寄せ」53
「 “トリ ” ? 」
本日も、「停念堂閑記」に、ようこそお出で下さいました。
厚く御礼申し上げます。
本当に、よくいらっしゃいました。大歓迎で御座いますよ。
おヒマなお方、心より、熱烈歓迎で御座いますから。
今日も、ヒマ潰しに、どうぞお付合い下さいませ。
話は、毎度の代わり映えのしない、アホくさい、バカバカしい、クダラないの三拍子を兼ね備えた、行き当たりバッタリのアホくさい、バカバカしい、クダラない話で御座います。
ところで、アホくさい、バカバカしい、クダラない話の勝負のしどころは、と申しますと。内容か、ダジャレか、と言うことになるのですが、どちらかと申しますと、ダジャレの方が、好きなんですよ。私としては。
しかし、ダジャレ・オヤジギャグは、手頃なネタが御座いませんとですね。中々上手く行かないものなのですよ。
手頃と言うのは、ですね。ダジャレを発する側と、それをキャッチする側の感覚・認識が合致するネタと言う事なのですよ。
こちらは、手前勝手に、発信する訳ですが、受け取る側が、どのようなお方なのかは、全く存じ上げないで、闇雲に、一方的に、発信しているのですよ。
ですから、これが噛み合ないと、笑える訳もなく、何のこっちゃい、と言う悲惨な状況に陥ってしまう訳です。
ですから、こちらと致しましては、受け取る側のお方々が、出来るだけ広い・高い・深い感覚と認識をお持ち頂ければ、甚だ好都合なのですよ。
そこで、早速で恐縮では御座いますが、相談と言うことに相成る次第で御座いますよ。
どうでしょうね。人間持って生まれた本質的なところは、相談されたからと言って、そう易々と変わるものでは、御座いませんよ。
そこで、ほんの上辺だけで結講で御座いますので、私が、ダジャレ・ギャグらしき事を発した時には、ほんのちょっとで結講で御座いますので、な にかやったな、ニヤリ、と言うご好意を頂けないもので御座いましょうかね。ほんのチョットだけで、いいのですよ。ちょっとだけで。長さにすれば、ほんの 1・2ミリで結講で御座いますから。
ほんの1・2ミリのニヤリって、なんだってですか。
いきなり来ましたね。ほんの1・2ミリのニヤリって、言うのはですね。
具体的に申しますと、ほんの3・4ミリの手前、一ランク下のニヤリのことで御座いますよ。ニヤリの一番下のレベルと言うことで御座います。そのー、心持ちのニヤリとでも言いますかねー。
なお、訳が判らなくなったって、ですか。
そーですね。心持ちのニヤリと言いますのは、心持ち、すなわち、精神面にかかわることで、物質的ニヤリとは、異なるわけです。
物質的ニヤリと申しますのは、物質、この場合は顔と言うことになりますが、顔には明白に現れないほどのニヤリと言うことでして、外面からは、存在するかどうかが良く分からない程度の心のどこか片隅におけるニヤリの衝動のことで御座いますよ。
ヨシ、ワカッタ。ワカッタことにしてやるから、サッサと、ダジャレの一つもやってみろ、ってですか。
と言われましても、ですね。そこで網を張って、サー、どっからでもやって来いと、構えられますと、ですね。ゴキブリだって、ホイホイとは飛び出て来づらいものですよ。
しかし、仕方がありませんので、一つやらせて頂きます。
ダジャレを言えと、言ったのは、ダレジャー。
アー アー おもろい おもろい ものすごー おもろいわ。こんなおもろいの聞いたことないわ。生まれて始めてだわ。
こんなダジャレ言ったのは、ダレジャ-。
証人喚問に掛けたるわー。はよー、出て来いや。
ほな、出て参りました。サガワで御座います。おサワガせ致しております。
そちが、一人でやったのか ?
誰かに指示されて、やったのか ?
包み隠さず、有り体に申せ。
こればかりは、さるお方樣から指示されたことであるとは、決して申し上げられませぬ。
なに、申せぬだと。どうして申せぬ。
申し上げては、アンベー悪くなる方が、御座りますだ。
構わぬ。早よう申せ。
アソー、とは軽々しく言えませぬ。
証拠は上がっておるわ。この不届き者め。
この桜吹雪が目に入らぬか。
桜は入りませぬが、目下スギ花粉が、目に入って、苦しんでおります。
標準より、今年は、かなり多いようで御座ります。
なに、標準を超えているとな。
それは、スギたるは、及ばざるが如しと言う事態と申しているのだな。
ちょっと、ちょっと、お奉行樣。いつまで、続けるお積もりで御座いますか。
タラタラした、ダジャレは、頂けませんよ。キリット行きませんと。
それはそーですが、これがなかなか難しいものなんですよ。
それでは、改めまして、
鳥籠の小鳥が、餌箱を落しちゃった。コトリ。
小鳥から小を取ったら、ただの鳥になっちゃったよ。
小鳥ダジャレ二題で御座いました。
しかし、ヘタだねー。何処が面白いのだよ。ドベだね。
お客さん、それは余りにも、ひどいお言葉では御座いませんか。
ドベだなんて。小鳥は、トベますよ。
もっと、マシなのないのかよ。
マシなので御座いますか。マシなのねー。
マシ マシ困りましたなー。
では、乗りかかった船ですからね。“ トリ ”シリーズを五十音順に見て行きますよ。
まず、一番始めのアは、アトリと言うのは、思い浮かびませんなー。
イトリもダメですなー。
ウトリもねー。
エトリも、パットしませんなー。
オトリ。囮はありますよ。小鳥を呼び寄せるのに、似た鳥の剥製を置いたりしましてね。そしたら、オットリした性格の小鳥が、寄って来たりするのですよ。
それを棒の先に付けたトリモチで、ペタっとくっ付けてとりましてね。焼鳥に
ね。
そー、上手く穫れるかよー。穫れる分けないよ。
取れますよ。オトリからトリを取ると、タダのトリですよ。
コトリからトリをとっても、オトリからトリを取っても、残りはタダのトリ。
これで、オトリは、なんとかなりましたよ。
次ぎは、カ行。
まず、カトリだな。
カトリは御座いますよ。蚊取り線香のカトリね。
高校生の頃にですね、生活指導の係の先生がおりましてね。この係の先生は、何彼につけて、とにかく、注意すべきことを見つけ出して来ましてね、しょっちゅう注意ばかりするのですよ。そのような先生は、生徒からは、人気が御座いませんでしたなー。
そんな存在の先生は、裏では、センセイとは呼ばれていませんでしたよ。もっぱらセンコーと呼ばれていましたね。
この中に、やたら蚊を取るのが上手な人がいたのですよ。黒板に字を書いている最中に、いきなり、パシッなんて、見事に蚊をしとめたのですよ。
もー、蚊をとる名人。
そーです。もうお分かりですね。
蚊取りセンコーと呼ばれていたのですよ。
本当の話がどうかは、証人喚問しないと、判りませんけれどね。
カトリもね。カをとっちゃったら、タダのトリ。
次ぎは、キトリ・クトリは思い浮かびませんなー。パスです。
ケトリは、毛取りですかね。
毛取りしたことあ るでしょー。ガムテープが中々のアイテムですよ。スネに、ガムテープをシッカリ貼り付けてですね。これをジワジワ剥がして行くと、なかなか効くのですよ。 眠気覚ましにもってこい。この剥がし方には、ジワジワ派とベリット派が御座いましてね。ベリット派は、一気にやりますから、瞬間的痛さですね。これも、眠 気覚ましには効果的なのですがね。やはりより効果的なのはジワジワ派ですなー。ジワジワの方が効き目がありますなー。
受験生の皆さん、眠気覚ましにどうぞ。
これも、ケトリからケを取ると、タダのトリですよ。
次ぎのコトリは、先にやりました。
サ行に移ります。
サトリは、御座いますよ。
サトリと言えばお釈迦様ですよ。悟りの達人ですなー。お生まれになられて、すぐに7歩あゆんで、右手で天を、左手で地を指し、『天上天下唯我独尊』と唱えたと言われますよ。
すごいですねー。生まれて直にですよ。7歩歩いたんだって。一般的には、歩けるまでに、個体差がありますが、1年間ほどかかりますよね。それが、生まれた途端に歩いたのですよ。7歩も。8歩目は、どーだったのでしょうかね。この点の記憶は、はっきりしていないのでしょうね。きっと。
そして、天と地を指差して、『天上天下唯我独尊』とおっしゃられたので御座いますよ。きっと、お生まれになった時には、既に悟りを開いておられたのですねー。私など、お釈迦様に比べたりすると、バチが当たりますが、生まれて七十余年、いまだ、『天上天下唯我独尊』の境地など、てんで判りませんよ。判らないのを自慢しては、いけませんよね。
しかし、サトリからサを取ってしまえば、これもタダのトリですから。
さすれば、問題は、サの字ということのようですなー。
さて、サの字の意味するものはと・・・・・。
“ サトリ ”の“ サ ”は・・・? ? ?
これは止めましょう。分けが判りませんから。
次ぎは、シトリ、ストリ、セトリ、ソトリは、思い浮かびませず、パスで御座います。
次ぎは、タ行ですが、タトリ・チトリ・ツトリは、パスします。
テトリは、御座いますよ。手取り足取りのテトリですね。
テトリから、テを取ったら、ただのトリですよ。アシ取りから、アシを取ったら、ただのトリですよ。テトリアシトリからテアシを取ったら、トリトリだよ。何のこっちゃ。ダジャレにもならねーぞ。
次ぎのトトリは、思い浮かびませんな。
次ぎは、ナ行にいきますよ。
ナトリは、御座いますよ。
名取は、芸事で一定の水準に達すると、家元などから特定の名前を授与されること、授与された人のことですね。華道であったり、舞踊であったりですね。長唄や都々逸なんかね。
「大相撲 スモウトリからスモウをとって 呼び出しさんの背負った“なとり”から トリを取ったら タダのトリ トッチンシャン」なんてね。
蛇足ながら、解説します。大相撲本場所で、“なとり”の広告を背負った呼び出しさんが、土俵回りで、色々とお世話に当たっています。見た記憶御座いますか。珍味は、やっぱり“なとり”だなー。
次ぎは、ニトリ。家具屋さんですなー。
以前、「家具は ムラウチ 八王子」と言う村内家具のコマーシャルが有名でしたが、数年前に、国道16号線を挟んで、村内家具のすぐ前に、ニトリが開店しました。
因に、2トリ ー 2 = トリ です。
次ぎに、ヌトリは、思い浮かびません。
ネトリは、危険地帯に立ち入ると、顰蹙を買いそうなのでパスします。
ノトリは、特に、思いつきません。
次ぎは、ハ行です。
ハトリは、名前はよくお目にかかりますが、ハを取ったら、残りはやっぱりトリですね。ひょっとして、職業は、歯医者さんかね。
次ぎのヒトリは、御座いますよ。
一人ですが、一人は良う御座いますよ。なんちゅったって、自分の好きにできますからね。独身の方を、随分多くお見かけしますなー。個人個人の事情がお有りのことでしょうが、やはり気楽が良いのでしょうかね。
笑点の司会者 春風亭昇太師匠、何時もカラカワレておりますなー。見ようによっては、売り物にしているようにもね。
しかし、ボッチを付けると、途端に、淋しくなりますなー。
ボッチは、迂闊に押さない方が良いかも知れませんね。
ところで、一人は、面白いのですよ。ヒトリでしょ。
二人は、フタリとなるのですよ。トリではなく、タリになるのですよ。
三人は、サンタリはあまり聞きませんな。しかし、言葉としてはあるようですよ。あると言うことは、使っても良いと言うことですから、使いましょう。
クリスマスになると、サンタさんが、サンタリいたとか、と言うように。
四人は、ヨッタリと言いますよ。
五人。これは問題ですよ。ゴタリは、あまり見かけませんな。
ゴッタリになると、意味が違ってしまいますからね。
五人娘など、ゴッタリムスメになっちゃいますよ。
これは、いただけませんなー。
六人。ロクタリ、ムタリは思い浮かびませんな。
七人。ナナタリは、たまにお目にかかりますなー。友七人 トモナナタリなんてね。シチトリとは、言わないのでしょうな。シチナラベなら御座いますよ。ただし、これは、取れないからダメ。
八人は、ハチタリ・ヤタリは、あまり見受けませんなー。
良く見かけるのは、ハッタリの方ですなー。ハッタリは、いただけませんよ。
八人衆などは、ハッタリシュウになっちゃいますから。
九人は、キュウニン、クニンといきますが、キュウタリ、クタリは見かけませんなー。ココノタリ、ココナタリは、時に使われるようですが。
クッタリ、飲んだりは見かけますが、意味が違うからねー。
疲れた九人で食ったりしたら、クッタリしたクッタリでクッタリしたになっちゃうよ。
と言うわけで、一人の時だけ、ヒトリとなり、一人ボッチなのですよ。
ヒトリからトリを取れば、ただのトリですよ。
他は、タリとなって、取れないのですよ。無理に取ると、タリなくなるのですよ。なんちゃって。
次ぎのフトリは、御座いますよ。
フトリは、あまり良い印象は御座いませんから、素通りしますよ。悪しからず。
デブで悪かったね。大きなお世話。
次ぎのヘトリは、あまり聞きませんな。
仮に、ヘトリからヘを取ると、無臭になるかね。
クダラネーこと、言ってんじゃねー、ですよね。すんません。
次ぎのホトリは、御座いますよ。
湖のホトリで、温泉に入ったホトリを、さました、とかね。
マ行ですな。
マトリは、有りますよ。
時に、杉下右京さんと、競演したりしてましたなー。
マトリは、オトリ捜査が出来、また、マトリは、髪を染めたり、パーマをかけたり、長髪が認められているそうですよ。
次ぎは、ミトリですが、見取り図なんて言う時のミトリですなー。
濁点がつくと、色がつくのですよ。ミドリなんてね。たいして、意味は御座いません。
次ぎは、ムトリは、あまり聞きませんなー。ムク鳥ならいますよ。
次ぎのメトリは、御座いますなー。お嫁さんをもらうことですなー。
突然ですが、フランスの有名な思想家のルソーは、言っています。
“ 他人の好みにかなう妻より、自分の好みにかなう妻を求めよ。”
独身男性の方、参考になりますかね。
友達から、君の奥さんは、良いよなー。なんて言われるよりも、あなた自身が、いいなー、と思う方でないとね。
次ぎのモトリは、思い浮かびません。パス。
次ぎは、ヤ行です。
ヤトリ、イトリは、思い浮かびません。パス。
ヤモリ、イモリは知ってますが、関係御座いません。蛇足ながら。
次ぎのユトリは、個人的には御座いませんが、言葉としては、御座いますなー。ゆとり、余裕のことですなー。ルソーが、言っています。
“ ユトリは、他人の所にあるもので、自分の所には無いものある。”
申し訳ございません。間違いでした。ルソーではなく、ウソーでした。
温泉好きの方は、ポリタンクを持って、取りに行きましょう。湯取りです。
次ぎは、ヨトリは、思い浮かびません。
次ぎは、ラ行です。
ラトリ、リトリ、ルトリ、レトリ、ロトリは、思い浮かびません。全滅です。残念。
ワ行は、ワトリですが、思い浮かびません。
最後のントリは、ないでしょうな。
これで、“ トリ ”シリーズは、五十音順に、一応点検を完了しました。
一仕事を完了した時は、取り敢えずは、やり遂げたと言う、それなりの満足感があるものですが、この度は、全然御座いませんなー。
ダジャレにもなりませんなー。面目御座いません。
まさか、こんなものとは、予想していなかったでしょう。
私も、想定外でした。
ヒマ潰しをしただけで御座います。
が、目的は達成です。ヒマ潰しになれば、万事OKで御座います。
アー アー 情けねー。
お疲れ様で御座いました。
またのお越しをお待ち申し上げます。
お後がよろしいようで。